30代が国際ビジネス人になるために

毎週楽しみに読んでいる冷泉 彰彦さんの「from 911/USAレポート」の最新号で「国際的な経営感覚とコミュニケーション能力をもった人材をどう育ててゆくか」について提言しています。

今の日本の公教育と受験システムは全くこうした人材育成には対応していません。企業内研修も、なども量と質が足りないと思います。ならば、どうやって育成していくのか、私は全ては本人の心がけ次第だと思います。具体的には次の7つの工夫が必要だと思うのです。


(1)ビジネス英語などというものはない。雑談や文化談義ができず、パーソナルなコミュニケーションができなくては、小学生レベルの人格としか見なされず最初から負け。
(2)マナーや品格は、一対一のポリティクス(政治)であり、個別の心理戦に全て勝ち抜くべき。「より善良である」ことで相手を圧倒せよ。それが世界でのゲームのルール。
(3)日本人と一緒に海外出張するな。日本語の酸素ボンベを外せ。海外で毎晩日本食店に逃げるな。
(4)出張とは海外市場の偵察であり、外国人向けの観光やショッピングをしている暇があったら市井の息遣いに深く潜入せよ。
(5)常に国際摩擦の接点に立つこと。日本と外国のどちらかの一方的な立場ではなく、利害衝突の中心で痛みを背負うことが国際人材を育てる。
(6)各国に残る排外主義、自国中心主義のセンチメントを、「何故か」が分かるまでトコトン体感せよ。コスモポリタンなリベラルの感性は、その市場を代表しない。
(7)雑談時のデフォルトはナショナリストで結構。いわれのない自国や自国文化への中傷には徹底抗戦せよ。日本人を "They" と言うな。"We" とハッキリ言え。だが、根拠のある忠告や指摘は感謝しつつ受け入れるべき。

是非とも、心にとめておきたいメッセージです。

セミナー「中小企業IT経営力大賞に学ぶITの活用方法」

東京商工会議所台東支部IT分科会主催のセミナー「中小企業IT経営力大賞に学ぶITの活用方法」に参加しました。
普段このようなセミナーでは、大賞受賞者の発表を聞くことが多いのですが、今回は、選考作業部会の委員お二方(明治大学の岡田教授中小企業診断士協会顧問の高島さん)が登壇するという、貴重な話を聞けるセミナーになりました。
いくつか、気になったポイントをご紹介します。

岡田教授はこれまでの受賞者の傾向から

製造業では、生産性向上。サービス業では、マーケティングで、成果を見せやすい傾向がある。ただ比較すると、サービス業では成果の測定が難しいようだ。

ととらえているそうです。これを、社内に生産プロセスを包有するかどうかの違いで説明されていました。
これをさらに一般化すると、

データ → 情報 → 価値情報 

というプロセスが成功例の中に必ず存在し、今後は、このプロセスが経営力そのものの源泉になるだろう、ということでした。
ここで私が感じたのは、「現代の金融入門」の中で、金融機関の持つ機能を「情報生産能力」「コアビジネスの機能」に分けて説明されていることでした。
このことを一般化すると、いかなる業種でも「コアビジネス」とは別に、そのビジネスそのものから情報を生産する「情報生産能力」があると考えることができるでしょう。
この「情報生産能力」とは、一般的に言えば、「売れ筋情報」だとか、「お客さんの声」「クレーム情報」といったものでしょうか。この「情報生産能力」に着目し、これをフルに活用していけるかどうかが、これからの企業の分岐点になるのかもしれません。

一方、高島さんの話は、現場で苦労されているだけあって、現場からの知恵がたくさん込められていました。

データには必ず入力する人がいる。

「入力 → データ → 分析する人」なのだから、分析側の理屈だけでシステムを構築せずに、入力側の流れを意識する必要があると説明されました。携帯電話や、高速通信網、バーコードリーダーなど、数年前には考えられないほど安価に、便利なものが手に入るようになりました。固定概念にとらわれず、いろいろと技術の組み合わせを工夫することで、よりスムーズにデータ入力できるシステムが構築されていくべきなのでしょう。

その他にも、助成金や大賞を目指す企業は3つ得する(「考え方の整理」、「お金」、「パブリシティ」)とか、計画的にすすめるメリットだとか、目から鱗の話がたくさんあった、あっという間に二時間でした。

追加
昨日は、「中小企業IT経営力大賞2010」の授賞式でしたね。受賞企業は千葉の株式会社オオクシと、大阪の株式会社ホワイト・ベアーファミリーでした。
おめでとうございます。

意外とかんたんな確定申告(e-Tax初級編 その3)

前回は、住所や所轄の税務署だけを入力して「データの保存」を実行しました。
今回は、その保存したデータを読み込むところからスタートしましょう。

今度は、確定申告作成コーナーから「申告書の作成を途中で中断した方はこちら」を選んでください。

前回、申告書の作成前に保存しましたから、左側の「申告書等作成準備」を選択してください。

保存ファイル名横の「参照」ボタンを押して、前回保存した拡張子「data」のファイルを選択してください。選択されましたら、「保存データ読込」をクリックしましょう。

無事に前回入力したところまで復元されました。それでは、続きを進めましょう。
「入力終了(次へ)」をクリックしてください。

今回は、「所得税の確定申告書」を作成しますので、二番目のバナーを押してください。

それでは、申告の内容を選択します。
サラリーマンで、医療費控除や住宅ローン控除などを申請する場合は左のボタン、中途退職などで年末調整をしていない人は右のボタンを押してください。今回は医療費控除を申請したいと思いますので、左の青い枠内の「この申告書を選ぶ」をクリックします。

再度、提出方法を選択します。今回は印刷して提出しますので、「確定申告書等を印刷して税務署に提出する。」を選んでください。
あと、申告書の送付の有無、生年月日を入力してください。入力しましたら、「入力終了(次へ)」を押してください。

こちらの画面で、手元の源泉徴収票の情報を入力します。手元の源泉徴収票の「支払金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収額」などをそのまま入力してください。
入力が終わりましたら、画面中程の控除選択のボタンを見てください。

ここから、申告したい控除を選びます。
次回は、各控除の説明からいたします。
(なお、途中で終わる際は、画面下部の「入力データを保存」で入力内容を保存してください。)

意外とかんたんな確定申告(e-Tax初級編 その2)

昨日は、確定申告に必要なものを手元にそろえました。それでは、早速、確定申告を始めましょう。
ブラウザを立ち上げて、国税庁のページを開いてください。なお、対応ブラウザは、以下の通りです。

申告データをネットで送る場合は、Firefoxは対象外なのですが、今回は申告書を印字して郵送するので大丈夫です。

それでは、ページ真ん中にある黄色いバナーをクリックして確定申告のページへ移動してください。

こちらも、黄色いボタンをクリックしてください。

いろいろと説明が出てきますが、電子申告ではないので無視して結構です。オレンジ色の「次へ」ボタンをクリックしてください。

確定申告書等作成コーナーへきました。初めから作成しますので、「申告書の作成を開始」を押してください。(なお、このサービスでは、申告書作成の途中で入力データを保存することが可能です。その場合は下の「申告書の作成を途中で中断した方はこちら」を押して、手元のPCに保存したデータを読み込み再開してください。)

「書面提出」を押してください。

確認事項のチェックリストが表示されます。1〜3のチェックボックスにチェックを入れてください(チェックしないと進めません)。チェックしましたら、画面下部の「入力終了(次へ)」のボタンを押してください。

住所入力画面が表示されました。ここでは、郵便番号で住所と所轄の税務署が検索できます。所轄の税務署は市町村単位ではないので、郵便番号で検索することをお勧めします。入力が終わりましたら画面をスクロールして下の方を見てください。

画面の下部に「データの保存」ボタンがあります。今まで入力したデータの保存が手元のPCへ保存することができますので、試してみましょう。ボタンを押してください。

「データ保存」を押してください。

データがダウンロードされますので、「保存」をクリックして、適切な保存先を選んでください。なお、このファイルは拡張子「.dat」のデータファイルで、この確定申告書等作成コーナーでしか利用できません。間違って他のソフトでデータを書き換えないようにしましょう。
入力データが保存できましたので、今日はここまで。
続きはまた明日。

意外とかんたんな確定申告(e-Tax初級編)


今年も確定申告の時期になりました。
毎年この時期は、領収書や帳面とにらめっこをする大変な作業です。それでもここ数年e-Taxが始まり、また毎年それが改良されていく中で、かなり簡単に確定申告ができるようになりました。
そこで、一足早く、とっても簡単な確定申告の方法をご紹介します。


今回の記事の対象者は以下の通りです。

一か所から給与を得ているサラリーマン × 年末調整が済んでいるから確定申告自体が不要です。
去年途中で退職した人 源泉徴収された税金の一部が還ってきます。
医療費が沢山かかった人 医療費(自己負担分)の多くの部分が還ってくる可能性があります。
バイトで源泉未調整の人 すでに納付済みの税金が還付される可能性があります。
フリーランス・自営業者 今回の記事の対象ではありません。(収支報告書を作成する必要があります。)

それでは、まず確定申告の意味を簡単に確認しましょう。
税金の中に所得税とよばれる税金があります。これは、個人一人が一年間に得た所得に対してかかる税金で、最低5%〜最高40%までの税率がかけられます。この税率は一年間に得た所得金額によって変化するわけですが、この所得金額を確定し、それを国に申告する作業が確定申告です。
なお、1年の期間は、1月1日〜12月31日と決まっており、平成21年1月1日〜12月31日(つまり去年一年)の確定申告は平成22年(今年)の2月16日〜3月15日までにしなくてはいけません。(還付の申告は2月15日前でも受け付けてもらえます。)

さあ、確定申告の材料を集めましょう。

  1. 源泉徴収票…あなたの職場から届くA6サイズの小さな紙です。(同様なものが職場から税務署・各市町村にも送られています。)
  2. A4サイズの封筒1枚(税務署へ確定申告書を郵送します。)
  3. 定型郵便の封筒1枚(確定申告書の控えを送り返してもらいます。)
  4. パソコン(ネットにつながるもの。Internet Explorer 6以上もしくはFireFox 3.5、Safari4以上のブラウザがインストールされていること、Adobe Reader 8以上が入っていること)
  5. プリンタ(モノクロでもOK)
  6. 切手(120円と80円、郵送用と返信用)
  7. あと控除に利用する領収書など(医療費控除ですと医療機関からの領収書、詳しくは中級編でご紹介します。)

以上です。

それでは、スタートです。
続きは明日。

アゴラ起業塾 第7回 「起業を支援するクラウドコンピューティング」に参加しました

昨日、アゴラ起業塾に初めて参加しました。
今回のテーマは、「起業を支援するクラウドコンピューティング」ということで、Googleの藤井さんから、起業まもない企業を対象にGoogle Appsの有用性を伺いました。心に残ったことをいくつかメモします。

「日本会社はローカライズだけをやっているの」とよく聞かれるが、Google全社で統一して、ローカライズはやっていて、日本のエンジニアももR&Dに直接参加する体制になっている。

どういった形が最善かというのは分からないのですが、とてもGoogleらしいアプローチだなと思いました。

YoutubeSkypeTwitterAndroidiPhone、すべて2003年にはなかったもの。

よく聞く話ですが、あらためて時代の変化の激しさに驚きます。

消費者のコンピュータ環境と企業のコンピュータ環境

消費者のコンピュータ環境の進化に、企業のコンピュータ環境が引っ張られている。企業もこの流れにのらないと市場について行けない。

この話を聞いて、私は、生産者側から消費者側へパワーが移行しつつあることと不可分だろうと感じました。今後の企業のあり方を考える上で重要な視点だと思います。

Google Apps Engineの使用例

Amazon EC2に比べて地味な感じがするGoogle Apps Engineですが、採用例が広がっているようです。

Google appsの機能の増加
Video、Google Apps Scriptなど近年ずいぶんと強化されました。

私の頭の中のGoogle appsから、かなり進化しているようです。SaaS型のサービスは油断できません。その中でも、Google Apps Scriptは魅力を感じました。Google apps上で、Java Scriptでプログラムを組める機能です。話を聞いて可能性の大きさを感じました。今後いろいろと調べたいと思います。

Goodle Docsにどんなファイルタイプでもアップできる。

この機能を使うと、大容量のファイルを送るのに楽ですよ、とのこと。確かに、この使い方は知らなかったです。

以上、気になること満載のプレゼンテーションでした。
都合があって、残念ながら懇親会には参加できませんでしたが、またの機会に参加したいと思います。

どうも、藤井さん、アゴラの皆さん、ありがとうございました。

Jimdo Evangelistになりました


昨年からいろいろと使っているウェブサイト構築ASPのJimdoですが、Jimdo Evangelistを募集しているということで、応募してみました。
そうしたら、みごとに当選ということで、早速いろいろとJimdoグッツを送っていただきました。イヤホンもちょうど欲しかったので、うれしかったです。



また、T-シャツはドイツサイズ(Jimdoはドイツ発祥の会社です)で、大きいのかなと思っていましたが、ぴったりでした。


Jimdoは、昨年からいろいろと試しているソフトですが、小さなグループや企業にはとてもいいサイズのソフト(サービス)だと思っています。
小さな企業のウェブページ作成は、ブログサービスを流用してサイトを構築するのが、主流だと思いますが、ページ構成がどうしてもブログ風になってしまい、きちんとした階層構造で把握がしたい場合にやっかいでした。Jimdoはあくまでもサイト構築サービスなので、サイト構成が考え方の基本になります。その特徴をいかして、ブログは、ブログサービス、ウェブ本体はJimdoというような棲み分けをすることで、企業内の情報の流れも制御しやすくなると思います。
ここ何年かで、国産のCMSも安価で面白そうな物が出てきています。この分野のソフトやサービスが活性化すると、どんどんと楽しくなりますね。