運命に頼らない、創意工夫でハッピーな2人になろう。

二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ

二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ

好きな人とどんな関係を気づけば、二人ともハッピーになれるのか?古今東西、多くの人を悩ませてきた難しい問題です。「結婚」なんて時代遅れの制度に頼った関係作りも、今の日本ではできそうにありません。多くのカップルは、手探りで関係作りを模索しているのではないでしょうか。

そんな二人の関係作りに役立つヒントが入った本が、この「二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ」です。この本では、著者の大塚さんの半生を追いかけながら、大事な人と長く幸せに生きていくためには、どうすればいいのかを探っていきます。

大塚さんは、男性が恋愛対象となる男性。つまりゲイです。ゲイの世界では、男同士の関係は長く続かないというのが常識だった時代が長く、そんな時から大塚さんは「好きな人と長く幸せに暮らしたい」と願い、様々な工夫をしてきました。

大塚さんは、関係作りは技術だと言い切ります。

誰かと出会って、パートナーシップをやっていこうと思った時、運を天に任せるような気分になるものですが、関係作りは、サイコロを振るような行為ではなく、技術を駆使して遂行していくプロジェクトです。
「パートナーシップは技術によって成り立っている」
このことは赤線を引いて強調しておきたいくらいです。

そして、その技術は特別なものではなく、「相手に自分の考えを伝える技術」「相手から本音を引き出す技術」といった普通の人間関係に必要な技術と同じものばかりです。ですから、これらの技術をあらかじめたくさん自主トレしておけば、パートナー候補が突然現れた時でも慌てることはないんですね。

さらに大塚さんは、関係作りについて4つのポイントを紹介します。

  • 目的地を共有しておく
  • 意志を確認しておく
  • 現状を把握する
  • 技術によって関係を調整する

この4つを意識しながら、長いレンジでよい関係を目指して成長して行けたのなら、その関係はすでに幸せな関係なのだといえるでしょう。

当たり前と思っている関係作りの目的地についても、よくよく考えてみると漠然としているものです。特に、結婚前のカップルにとって、結婚後の関係作りなんて考えることもないでしょう。結婚が目的そのものになっていることも多いはずです。そんな幸せカップルにとっても、この本の提案は役立つはずです。

もちろんカップルだけでなく、これからパートナーを見つけたいと思っている人にもお勧めの一冊です。

この本は「あいため〜愛のためのⅠのためのタメになるエンターテイメント〜」ブログで知りました。感謝。